ご相談内容

一次請けであったクライアントが、引渡しから1年後に行った外観に関する追加工事について、元請会社側が「追加工事ではなく是正工事である。」と主張し、工事代金の支払いを拒否してきたという事案において、工事代金を一部でも良いので回収できないかというご相談をいただきました。

案件のポイント

本件では、受発注書も存在し、具体的な施工内容も事前に図面にて提示されていました。
しかしながら、元請会社側が検収後に行った工事の指示は、仕様書にも記載されないような非常に細かい点に関するものでした。
そこで、クライアントが検収後に施工した工事が追加工事であったのか、是正工事であったのかが争点となりました。

解決内容

訴訟提起後、双方同意のもと、お互いが納得する内容での和解をすることができました。

弁護士からのアドバイス

完工後に、元請会社より検収を受けるにあたっては、自社の行った施工が仕様書どおりであることを確認してもらい署名押印をもらうことが有益です。
また、事前に請負契約書を整備し、美観に関する契約不適合については、検収以降は、是正を指示できないなどとの内容の条項を加えることが望ましいと考えます。